ウズベキスタンのホテル事情

ウズベキスタン
スポンサーリンク

ホテルはそれなりのクオリティ

 旧ソ連の一員だったこともあって、ウズベキスタンの宿泊事情はそこまで劣悪ではありません
 さすがに日本の上等なホテルと比べると、あれもこれも不便に見えてくるかもしれませんが……温かい便座にウォシュレット、シャワーだけじゃなくて必ずバスタブがあって、ヒゲ剃りから歯ブラシまで何もかも揃っている……日本の過剰サービスの方が、世界的には例外です。
 但し、宿泊する場所によって、要求される金額は大きく変わってきます。

ペンションは割安でオススメ

 民間のペンションなどでは、せいぜいのところ、20ドルもあれば十分だったりします。ちゃんとWIFIもあります。
 下の写真は、私がブハラで見つけた個人経営のホテル? です。部屋がいくつもあるわけでもなく、多分、普通の民家の部屋をいじっただけの代物ですが、何不自由ありませんでした。
 まぁ、なかなか変わった場所ではありましたが……

ブハラで宿泊したペンションの室内

 珍しいのかどうなのかわかりませんが、ここの管理人はシーア派のイスラム教徒で、十二ヶ国語を操るイラン人女性でした。日本語も勉強中だとか。
 写真をよく見ると、部屋の奥にドル札を数えるチンパンジーのカレンダーが飾ってあるのがわかると思います。他にも、硬貨とかお札とかを額縁に入れて飾っていたりしました。これについて彼女に尋ねたところ「縁起がいいから」だそうで。
 それと、こちら……

四代カリフ・アリの肖像も室内に

 シーア派のムスリムにとって、最高のイケメンはといえば、やはり四代目カリフのアリです。

 そんなバリバリのムスリムな彼女なのに、お友達はユダヤ人男性だったり。真夜中に自宅に招いて、一緒にエレクトーンを弾いたりと、なかなかにカオスでした。
 もっとも、そこには現実的な必要性もあってのことだと思います。私は彼女を通してドルをスムに両替したのですが、彼女はそれを自分でやらず、知り合いのユダヤ人にやらせていました。クルアーンに従うなら、金利が発生する何かをしてはいけないので、その辺の制約のないユダヤ人がいてくれないと困るわけです。千一夜物語でも、ユダヤ人の両替商というのは、ありふれた存在でした。

 民間のペンション経営も楽なことばかりではなく、以前、ここに宿泊した客に自炊の許可を与えていたらしいのですが、火災を起こしてしまったとのこと。おかげで建物の一部が崩落したままになっています。

火災で崩落した客用キッチン

 要するに、充分安価で、しかも快適でした。
 ただ、旅行に適した春のお話なので、これが夏とか冬だと、また話が変わってくるかと思います。ウズベキスタンは、夏場「信号機がひん曲がるほど」暑くなり、冬場には文字通り凍りつく土地です。内陸国で海水によって気温が保たれないので、気温変化が激しいのです。
 それでも、インドの安宿なんかとは比べ物にならないほど、居心地のいい場所です。もっとも、金額も違いますが……

 あ、ただ、これだけは注意してください。レギストラーツィア、つまり滞在登録ができないところに宿泊するのはアウトです。社会主義時代からの名残ですが、無視するとヤバいので気をつけてください。

「ホテル」は高い!

こちらはヒヴァのホテル

 ところが、いわゆる「ホテル」に泊まるとなると、金額が跳ね上がります。
 サマルカンドのホテルレギスタンでは、この4~5倍のコストがかかりました。なんと1泊75ドル! 旅行中では、最大の出費でした。宿泊代も高いのですが、朝食もバカになりません。エキストラチャージで12ドル! あんなバイキング形式のやっすい朝食で?

こちらはタシケントのホテルの朝食(バイキング形式)

トイレの形がちょっと違う

 宿泊という点でいうと、もう一つ。
 トイレ事情も語っておきましょう。あちらのトイレは洋式ですが、日本のものとは少しだけ違うのです。

あちらのトイレは、少しだけ形が違う……

 この写真をよく見てください。
 はい、そうですね。便を受け入れる穴の部分が、奥じゃなくて手前にある! たったそれだけですが、なかなかにカルチャーショックです。
 あと、これは世界の常識なので、いちいち言うまでもないかもしれませんが「便器に紙は捨てられない」ので、気をつけてください。水流が弱いので、詰まってしまいます。

 まぁ、このトイレはきれいなほうです。
 サマルカンドの民家でトイレを借りた時には、もうその汚いこと、臭いこと。和式トイレに近い形状でした。

 別の記事で説明することになるかもしれませんが、ウズベキスタンでは下痢が付き纏います。トイレの問題はバカになりません。

タイトルとURLをコピーしました