アメリカ旅行の移動手段:国内線航空機

アメリカ合衆国
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国内線航空便の研究

 まず、国内線航空便を活用した移動手段について確認しましょう。

 アメリカの国土面積は日本のおよそ25倍です。よって、アメリカ国内を移動するのに、日本と同じ感覚ではやっていけません。
 北東部のボストンから南西部のサンフランシスコまで、自動車で休まず移動しても、丸二日はかかるのです。実に五千キロもの旅……地球一周がおよそ4万キロですから、その8分の1を走破しなければなりません。
 これが航空機であれば、速ければ7時間かからず到着できるのです。よって、特に東部と西部を行き来するような大旅行ならば、飛行機のスピードは捨てがたいものがあります。

西から東まで、5000キロ

 但し、やはりというか、そこには限界もあります。
 別に航空機は観光のために飛んでいるわけではないので、その路線の多くは大都市と大都市を結ぶものになっています。各航空会社はアメリカの東西にそれぞれハブ空港を設けており、そこを中心に、よりマイナーな都市への便を発着させているのです。
 だから、観光目的で航空機を利用する場合、意外に乗換えが面倒だったり、希望するタイミングのフライトがなかったりするかもしれません。

 代表的な航空会社のハブ空港を、以下に列挙します。

・デルタ航空
 西部 :ソルトレーク
 中西部:シンシナティ、デトロイト、ミネアポリス
 東部 :ニューヨーク
 南部 :アトランタ

・アメリカン航空
 西部 :ロスアンゼルス、フェニックス
 中西部:シカゴ
 東部 :ニューヨーク
 南部 :ダラス・フォートワース、マイアミ

・ユナイテッド航空
 西部 :ロスアンゼルス、サンフランシスコ、デンバー
 中西部:シカゴ
 東部 :ニューヨーク、ワシントンDC
 南部 :ヒューストン

 ざっと見るだけで、西部の手薄さがわかるかと思います。内陸に位置している西側のハブ空港は、ソルトレークと、そのもうちょっと東側のデンバーにしかなく、あとはカリフォルニアの大都市に集中しているのですから。
 そして、国内便を意識して旅をするのなら、これらハブ空港を軸にスケジュールを考えなくてはいけないのです。

実際に国内線に乗るには

 実際に国内便に乗る時には、とにかく、早め早めで空港に到着しておくことです。アメリカはテロの標的になっていますから、空港のセキュリティチェックも厳重で、時間がかかります。国内便でも、フライトの2時間前には動ける状態で待機しておきたいところです。その時間であれば、既に搭乗手続きは始まっており、それもフライト30分前には締め切られてしまうので、遅刻は厳禁です。
 空港とダウンタウンとでは距離が空いていることがあり、バスやタクシーでその距離を埋めることになりますが、思わぬ交通渋滞などで足止めを食う可能性もあります。余裕をみておきましょう。

ダラス=フォートワース国際空港

 アメリカでは、搭乗手続きは自分で行うのが一般的です。チェックインマシンがあるので、それを使いましょう。
 チェックインマシンには行列ができているはずなので、それを見つけて並びましょう。わからなければ、空港の職員に尋ねるといいでしょう。

 チェックインマシンは日本語にも対応していることが多いです。まず言語を選んでください。
 そうすると次は搭乗者のデータを読み取る必要があるので、指示に従って、パスポートなどの書類を機械のリーダーに読み込ませましょう。
 正しく読み取れた場合、搭乗者のデータが表示されるので、確認の上で処理を続行します。
 機内預かりの荷物についての質問があるので、該当する内容を選んでください。
 座席が確定していない場合は、この次に選択する画面が出てきますので、指定します。
 最終チェック画面のあとには、搭乗ゲートの案内が表示されます。また、搭乗券がプリントアウトされるので、忘れずに受け取りましょう。
 預ける荷物がある場合はそのまま荷物預け用のカウンターで手続きをしなければいけません。

 その後、ゲートに向かってエックス線検査でセキュリティチェックを受けて、コンコースに出ます。そのうち、搭乗が始まるので、指示に従って乗ります。
 乗継がある場合でも、荷物は勝手に乗せ換えてくれるので、普通は途中で受け取ってまた預ける必要はありません。
 もし、最終目的地で荷物が出てこなかったら、荷物を預ける際に渡されたクレームタグを見せて、荷物を管理するサービスオフィスに行って被害を訴えましょう。間違った場所に送りつけられた場合、かなり後になってから届くこともあります。

 気をつけたいのは、機内に預けられる荷物に対する課金です。
 そのまま国際線に乗り継いで出国する場合は別ですが、国内線のみの利用の場合、機内預かりの荷物は1個目から有料で25ドルかかります。2個目は35ドルかかります。

 また、コードシェア便といって、アメリカでは複数の航空会社が絡み合って運行しているので、提携航空会社がメインの航空会社の名前を使って飛行機を飛ばすこともあります。その場合でも、手続きはメインのところが一括で受け持つので、どこで手続きするべきかを確認してください。

 国内線とはいえ、やっぱり飛行機代は高いです。
 ですが、アメリカ旅行自体が安価ではありません。よほど格安のモーテルに入るのでなければホテルも高めで、かなり節約しないと(毎食マクドナルド?)食事も普通に千円くらいはかかってしまいます。
 使うべきところでは、割り切って飛んでしまいましょう。

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