東南アジア・太平洋

太古の静寂を破って最初にハワイの地を踏んだのは、ポリネシア人でした。彼らはどこからやってきたのでしょうか。そしてまた、太平洋の孤島に辿り着くほどの航海技術をもちながら、なぜ孤立していたのでしょうか。ある程度のことはわかっていますが、まだ多くの謎が残されています。

ハワイには特別な自然環境があります。そして独自の生物種にも恵まれています。世界でもマウイ島でしか見られない銀剣草は必見でしょう。また、動物ではミツドリが有名です。バードウォッチングの機会があったら、是非探してみてください。

カウアイ島、モロカイ島、ラナイ島の観光は、よりマニアックなものになってきます。どこも完璧に理想的とは言えない観光地になってくるからです。気候がよくなかったり、開発が頓挫していたり、選択肢がなかったり……ですが、中には好みの目的地があるかもしれません。

マウイ島も、ハワイという一大リゾート地の中では、それなりにメジャーな場所といえます。整備されつくした高級リゾートから、自然豊かなハナまで、一通りが揃っています。目玉はハレアカラ山ですが、冬場にはクジラを見に行くこともできます。

ハワイ島でも、オアフ島のような観光を楽しむことができます。ですが、せっかくここまで行くのなら、ハワイ島ならではの何かを目にしたいものです。まずはキラウエア火山、そしてマウナケア山で夜空の星と夜明けを見て、シメはコーヒー農園の見学といきたいですね。

ハワイはオアフ島だけではありません。しかし、その他の島々を旅する場合、どうしても移動手段が問題になります。国内便を利用する際には、いくつか注意が必要です。また、他の島々は公共交通機関が不十分で、レンタカーに頼ることも増えるかと思います。

漫然とハワイに行っても楽しめるかもしれませんが、本当のところ、なんでもできるリゾートというのは、行けば何とかなるものではありません。何をすれば楽しめるのか、そして同行者に楽しんでもらえるのかをじっくり考えるのが、旅行成功の秘訣です。

ハワイ旅行に適した季節や服装、注意点などについてまとめました。法律上のトラブルもあるのですが、意外と社会や環境上の問題も小さくはないようです。日本ほど安全なところはどこにもないのですから、遊びにいくとはいえ、しっかり気をつけたいものですね。

ハワイは観光地なだけあって、お土産も豊富です。その主力は、なんといっても豊かな自然環境を生かした飲食物。コーヒー、チョコレート、ワインが一箇所で生産できる地域なんて、世界にここだけではないでしょうか。残る品物を探すなら、ハワイアンコアウッドのジュエリーもあります。

ハワイは食の楽園かもしれません。あらゆる地域の料理が楽しめるだけでなく、それら食文化の混淆を楽しむこともできます。そこに先住ハワイ人の料理も加わって、実に食卓は華やかです。悩みは一つ……限られた滞在日数のうちには食べきれないだろうことだけです。